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ジャン=バティスト・カミーユ・コローJean-Baptiste Camille Corot(1796‐1875)19世紀のフランス画家 モネ、ルノワール、ブラック、セザンヌ、マティス、カディンスキーなど沢山の画家に影響を与えたコロー。今回の展覧会でもシスレー、ルノワール、ドラン、セザンヌ、マティスなどの作品も一緒に展示されている。 頼まれて(お金のために)描いた人物画は一枚もないという。身近な人々の肖像画。今回の展覧会の目玉作品「真珠の女」は、コローが死ぬまで自邸の客間に置いて手を入れていたという。コローは風景画と思い込んでいたが肖像画も素敵だった。(ピカソ所有だったコローの描いた人物画も展示されていた。) 出品作のうち心惹かれた人物画は写真右の三作品。なかでも写真まん中の「本を読む花冠の女、あるいはウェルギリウスのミューズ」(1845年)時代物の服と陶器のような白い肌のコントラスト、頬杖をつき読書をする姿、足元に咲く花。どれも素敵だ。とても天保の改革後3、4年の作品とは思えない。近代的とさえ思えてしまう。 母の誕生日のために描いた作品はこころが温まった。母親と父親、姉と義兄そしてコロー本人が描かれている。コローの横にやさしい伴侶の絵を書き足してあげたいと思った・・ちょっとお節介かもしれないけれど。(コローが生涯独身を通したからかな。)額装も素朴でよかった。 最後の展示室ではベンチに座ってコローの描く空をずっと見ていた。深い緑の木々の上に広がる空。舞台好きなコローらしい詩情溢れる作品たち。朝も昼も夜も見ていたい空。コローの空。 2008 7.30 国立西洋美術館 カミーユ・コロー 光と追憶の変奏曲
by lumier_e
| 2008-07-30 17:58
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